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名古屋SP研究会の成り立ち

成り立ち

2002年4月8日(月)第1回目のSPさんとの顔合わせがありました。この日は阿部の名古屋大学医学系研究科への入学式、そして総合診療科の指導教員であった伴教授から紹介された第一号SPさんとの出会の日でした。1ヶ月後に加わったもう一人のSP候補者と3人でSP養成活動がはじまりました。

初期のSP養成

院生でありSP養成者を担当したものの、SPのトレーニング方法は全く分からず、、「どうしましょう?」と悩んでいる私にSPさんから「先生、勉強して来て下さい」と力強く肩を押され、岐阜大学医学教育開発研究センター主催の医学教育セミナー&ワークショップのSP養成ワークショップを受講しました。SP養成の権威である藤崎先生のサポートを得て、何度も足を運びSP養成のノウハウを学び、そして当時の名大SP研究会のトレーニングを行って行きました。2名から始まったSP会は、地域の子供会のお母さん方、俳句クラブのシニアの方など、口コミで広がり、5名になり、7名になり、1年の間に10名以上のメンバーに増えました。こうして始まったSP活動はボランティア学生を対象に何回も繰り返し、演技やフィードバックの練習をしたのち、初デビューは研修医医療面接実習、医学科4年生医療面接実習、5年生のOSCE(2003)でした。その後、阿部の留学、岐阜への異動の6年間はSP養成者不在の時期がありましたが、必要最低限のトレーニングとSPの自助努力により、なんとか継続してきました。

身体診察とSP参加型実習

科研研究の一環で2004年に全国の60のSP研究会を対象にSP意識調査を行いました。身体診察に対する質問を加えることに事前の反対が強かったのですが、結果は同意するSPが3割近くあり、また手、足、首、腹部、背中など部位による違い、性別による違いが大きいことが分かりました。その結果をうけて、SPが同意する部位からシナリオを選択する形で、総合診療科の先生と患者診療実習(情報収集+身体診察+鑑別疾患)の教育プログラムを構築し、2006年度より、ポリクリ5年生の実習として名大と藤田保健衛生大学でカリキュラムへの導入を始めました。男女3名ずつのSPさんが、胸がドキドキする男性患者(胸部診察)、お腹が痛い女性患者(腹部診察)の演技とフィードバックのトレーニングを積みました。通常の医療面接より、身体診察が含まれる分フィードバックの視点も広がり、通常のSPより習得に時間を要しましたが、現在10年以上続く最長年のSP参加型実習で、学生、SP、教員からも意義深い実習として受けとめられています。(文献)

10周年記念

2012年には、名古屋SP研究会10周年記念シンポジウム「新たなSP像の探求:コミュニケーション教育を超えて!地域を越えて!」についての講演及びシンポジウムを開催し、全国から80名くらいのSP養成者と意見交換の場を持った。

東海SP養成者ネットワーク

平成25年2月より、東海地区の医療系大学のSP養成を担当している教員が、東海地区のSPの交流とスキルアップを目的に東海SP養成者ネットワークを作りました。

他のSPグループがどんな活動をして、どんなトレーニングを受けているのか、意外に情報がないのが現状です。年に2回定期的に、各大学教員が持ち回りでSPにとっても養成者にとっても役立つ情報と近隣のSPさんがざっくばらんに情報交換が出来る場を提供しています。

SP養成者及び所属大学(50音順)

 阿部 恵子(名大病院看護キャリア支援室)

 井上千鹿子(日本医科大学医学教育センター)

 浦野公彦(愛知学院薬学部)

 後藤 道子 (三重大学大学院医学系研究科)

 鈴木 一吉 (愛知学院大学歯学部)

 藤崎 和彦、川上ちひろ、恒川幸司、早川佳穂 (岐阜大学医学教育開発研究センター)

 半谷眞七子、福井愛子(名城大学薬学部)   

 山田 彩乃 (ささえあい医療人権センターCOML)

これまでの勉強会

日付 場所 タイトル SP数
1 H25.2.16 名古屋大学 コミュニケーションのズレ:患者と医療者のストーリー 40人
2 H25.8.06 岐阜大学 どのようなSP:模擬患者をめざすのか 48人
3 H26.3.10 名城大学 薬学生相手の模擬患者を演じてみよう 59人
4 H26.7.31 三重大学 感情表現と役作り 40人
5 H27.3.2 愛知学院歯学部 「歯科」歯科のシナリオでSPシミュレーションをしてみよう 53人
6 H27.8.5 岐阜大学 痛みを表現してみよう 50人
7 H28.3.5 名古屋大学 フィードバックの達人になろう!!

心に響く言葉の伝え方を学びます

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